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風土食とは?世界一周旅行から「6つの視点」で考える(はじめに)

最終更新: 6月17日

養生キッチンふうどでは「風土食をのこす、つくる、伝える」活動を行っています。では、風土食とは、一体どんなものなのでしょうか。


風土食は一言でいえば「手の温もりを感じるような、地域に根差した料理や食文化」のこと(ふうどのホームページではこのように書いています)。

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こう聞くと、郷土料理や郷土食と同じようなイメージを持つ人もいるかもしれません。「『風土食』ではなくて、『郷土料理』『郷土食』と言った方が分かりやすいのでは?」と思う人もいるでしょう。


でも、「風土食」という言葉を使っている背景には、自身のいろんな体験や想いが詰まっています。


風土食を考えるための「6つの視点」

風土食について考える時、私は6つの視点を大切にしています。1~3は人、4~6は自然や環境に主軸を置いたものです。1→3、4→6のように数が大きくなるにつれて、それぞれが広がっていくイメージです。


もちろん、実際の風土食では、それぞれの視点が複合的に絡んでいます。また「人間は自然の一部」という薬膳の考え方にもあるように、人と自然は本来は切り離せないものです。ここで挙げている視点では、「自然のなかに人の営みがある」と捉えています。

  1. 人々の手から生まれる

  2. 地域ごとに伝承される

  3. コミュニティや文化をつくる

  4. 自然環境や気候から生まれる

  5. 季節の移ろいにより育まれる

  6. 風景を創出する

これらの視点は、いずれも2007~2008年の世界一周旅行にて、35カ国を訪問した際の実体験と深く結びついています。また、2014年からスタートしたふうどの活動のなかで重視している視点でもあります。


そこで、新しいシリーズ企画「世界の風土食」として、世界一周旅行での体験とふうどの活動を紹介しながら、風土食の視点を一つひとつご紹介していきたいと思います。

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※風土とは?

Oxford Languagesによれば、風土とは「その土地の気候・地質・景観などに見られる(住民の生活や文化に深く働きかけるものとしての)環境」と定義されています。


また、書籍『風土ー人間学的考察(著者:和辻哲郎、出版社:岩波文庫)』では、風土とは「単なる自然環境ではなくして人間の精神構造の中に刻み込まれた自己了解の仕方に他ならない」と説明されています(「BOOK」データベースより引用)。


記憶を整理し、仲間と共有していく

創造とは、記憶であるー。これは、映画監督の黒澤明さんが残した有名な言葉のひとつです。何かを作ろうという時に、自分が見たものや経験したものでしか創造できないということ。


ふうどの活動を考える時、「記憶」という言葉がとてもしっくりくるなぁと感じます。


というのも、2014年に活動をスタートしてから、薬膳やおばあちゃんの知恵をテーマにしながら、さまざまなチャレンジをしてきました。

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最近になって気が付いたのは、何か新しい企画を考える時に、この「記憶」を頼りにしているケースが多いということ。


同時に、世界中のいろんな情報が簡単に手に入る現代において、そこで得られた情報は「記憶」といえるのか、という疑問もふつふつと湧いてきました。


ちなみに私自身は、実際の体験を通して感じたものが貴重な「記憶」として残っていくのではないか、と考えています。


もちろん、こうした意味での記憶を蓄積するには、膨大な時間とエネルギーがかかりますし、危険やリスクを伴う場合もあります。何しろ、とても地道なアプローチです。さらに、それを掘り起こして整理するのも、また大変な作業です(笑)。

@養生キッチンふうど

振り返ってみると、いろんな人たちの理解や協力、さまざまな出会い・ご縁があったからこそ実現できた、世界一周旅行やふうどの活動の数々。今までは自身のなかに留めていた記憶を、見える形として文章に書き留めて、同じような想いや関心を持つ人たちと共有したい。


そんな想いから、シリーズ企画「世界の風土食」として、これから少しずつ綴ってみたいと思います。風土食について、ぜひ一緒に考えてみませんか。

養生キッチンふうど

愛知県を拠点に、風土食をのこす、つくる、伝える活動をしています。

URL https://www.kitchenfudo.com/

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