養生キッチンふうど
エストニア発!日本初上陸!話題のビーガンチョコレートを試食してみた
エシカルフードライター・料理家の松橋かなこです。人と地球にやさしい食と暮らしを求めて、手を動かす毎日です。
さて。今年もバレンタインデーが近づき、デパートやスーパーなどの店頭にはさまざまな種類のチョコレートが並んでいます。この数年で、環境や人権に配慮したチョコレートも多く見かけるようになりました。「せっかくなら、おいしいだけでなく人や環境にもやさしいチョコレートを選びたい」。そんなふうに感じている人が、最近増えているように思います。
そんななか、じわじわと話題になっているのが、北欧・エストニア発のビーガンチョコレート「ローシク・オーガニック・チョコレート」。ご縁あって、私も入手・試食することができました! 今回は、ローシク・オーガニック・チョコレートについて紹介したいと思います。
ローシク・オーガニック・チョコレートとは
ローシク・オーガニック・チョコレートは、乳製品不使用のビーガン&オーガニックのローチョコレートです。さまざまな人の心と心をつなぎ、よりよい暮らしの象徴となることを願って作られています。

「ビーガンチョコレートって何?」と思った人もいるかもしれません。ビーガンチョコレートとは、乳製品や卵を含む動物性食品を使わずに作られたチョコレートのこと。ビーガンやベジタリアンの人たちも安心して食べることができます。ちなみに、こちらのチョコレートは、動物性原料を一度も使用したことがないビーガン対応工場でのみ製造されています。
このほか、いくつかの特徴があります。
・42℃以下の環境で作られた「ローチョコレート」
・原材料を伝統的な石臼で混ぜ合わせた「ハンドクラフト(手作業)」で製造
・ペルー原産の希少品種カカオ「クリオロ種」のみを使用(収穫量5%以下)
・包装パッケージには天然セルロースから作られた透明フィルムを使用
(天然セルロースは生分解性なので土に還り、仮に燃やしても有害物質を排出しない)
「ローシクチョコレートファクトリー」の歴史とポリシー
チョコレートの包装を開けると、内側にローシクチョコレートファクトリーについての記載がありました。味だけでなく、どういう想いや背景で作られているのかも気になるところ。しっかりと書かれていて、作り手の想いがよく伝わってきます。

<チョコレート包装紙より引用>
ローシクチョコレートファクトリーは、1881年に建てられた学校を改築した工場です。学校は2008年まで存在しましたが、その後、廃校になり放置されていました。2015年に、この由緒ある建物と私たち夫婦、そして6人の子どもだちは運命的な出会いをし、ローシクチョコレートファクトリーは誕生しました。
現在、わたしたち家族はこの工場で、自慢のチョコレートとアイスクリームを製造し、近隣の人々に憩いの場を提供しています。わたしたちは、ビーガン(動物性原材料不使用)、オーガニック、そして環境配慮をポリシーにしています。わたしたちの商品が、さまざまな人々の心と心をつなぎ、よりよい暮らしの象徴となることを願っています。
エストニアってどんな国?
エストニアは、バルト三国のうち最も北に位置する国で、ソビエト連邦の崩壊によって独立を回復した国です。私自身は、バックパッカー時代の世界旅行(※)でエストニアを訪れたことがありますが、現地でよく食べていたのは、ライ麦がたっぷり入った「黒パン」。かむほどに味わい深く、温かいスープと相性抜群でした。

エストニアでは親切な人が多くよく助けてもらったことも、印象に残っています。そのほか、意外と知られていないようですが、実は世界最先端のIT国家でもあります。
※世界旅行で食べたものや感じたことをブログ「世界の風土食」としてまとめています。よければ、こちらもご覧ください。
ローシク・オーガニック・チョコレートのラインアップ
ローシク・オーガニック・チョコレートは、味のバリエーションがあることも大きな魅力です。6種類もあるので、どれを選ぶか迷ってしまいそう……。ローシクのチョコレートは、手の平に乗るようなコンパクトな大きさなので、ちょっとしたプレゼントにもおすすめです。
・ハイカカオ77%
・マイルド50%
・ブルーベリー(カカオ42%、有機ブルーベリーを使用)
・ストロベリー(カカオ42%、有機ブルーベリーを使用)
・スパイス(カカオ55%、5種類のスパイスを使用)
・コーヒー(カカオ42%、有機コーヒーを使用)
どのチョコレートにも、甘さを付けるのに有機ココナッツパームシュガーが使われています。ハイカカオ77%は、原材料としてカカオバターやカカオパウダー、ココナッツパームシュガーのほかに、有機ヘーゼルナッツと有機バニラが含まれています。
いざ!ローシク・オーガニック・チョコレートを試食!
ローシク・オーガニック・チョコレートを試食してみました。今回いただいたのは、ハイカカオ77%とブルーベリーの2種類です。

ハイカカオ77%は、高カカオチョコレートにありがちな苦みが少なく「とても食べやすい」という第一印象を持ちました。原材料で使われているヘーゼルナッツやバニラの香りがほのかに感じられ、後味が良かったです。
ブルーベリーは、想像以上にブルーベリーの風味があり、とても驚きました(笑)。次に感じたのは、ブルーベリーが持つ香りがチョコレートと見事に調和しているということ。ブルーベリーはローシクのチョコレートのなかで一番人気があるそうですが、実際に食べてみて納得! ブルーベリーが好きな人には、ぜひ味わっていただきたい一品です。
自分だけでなく「人も環境も満たされる」チョコレート
ローシク・オーガニック・チョコレートは、原材料や製法などをこだわり抜いた、作り手の想いがあふれる商品でした。そして、実際に食べてみて感じたのは、上品で繊細な味わいがあるということ。

みんなが大好きなチョコレート。おいしく食べて自分自身が満たされるだけでなく、見えない「誰か」や地球環境にもやさしい行動につながるとしたら、こんなに素晴らしいことはないでしょう。個人的には、こうしたチョコレートがどんどん増えていくことを願っています。
私はエシカルフードライターとして活動していますが、エシカルフードはとてもシンプルで心地よい選択肢だなぁと感じます。最後にローシク・オーガニック・チョコレートに関していえば、ほかの種類も食べてみたい!と意気込んでいます(笑)。それではまた。
養生キッチンふうど
~キッチンから人と地球にやさしい暮らし~
URL https://www.kitchenfudo.com/
愛知県を拠点に、風土食をのこす、つくる、伝える活動をしています。
現在は子育てをしながら、エシカルフードライター&料理家として記事を執筆中。
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