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小麦粉・バター不使用!発酵なし!米粉のシュトーレンの作り方
更新日:1月12日
今年もクリスマスが近づいてきました。我が家では小さなツリーを出して、少しずつ準備をしています。週末に作った米粉のシュトーレンが想像以上においしくできたので、簡単レシピを紹介しますね。
一般的な作り方では、材料として小麦粉とバターを使い、発酵が必要なシュトーレン。今回は小麦粉は米粉に、バターは植物性のオイルに代えて、発酵なしで作ります。つまり、簡単に作れるだけでなく、ヘルシーなシュトーレン! 特別な日はもちろん、普段のおやつとして楽しむのもおすすめです。

シュトーレンとは
シュトーレンはドイツ生まれの伝統的な焼き菓子です。14世紀ごろに発祥したといわれていますが、当時のシュトーレンは現在のものとは異なり、宗教上の理由からバターは使わない質素なものだったといわれています。そこから数十年が経過し、バターの使用が認められ、今日のような味わい深いシュトーレンになったのだとか。
さまざまな説がありますが、ドイツから日本にシュトーレンが伝わったのは1969年のこと。そこから少しずつシュトーレンの認知度が高まり、今日に至ります。

シュトーレンの食べ方
本場ドイツでは、クリスマスの約1ヵ月前から薄くスライスしたシュトーレンを少しずつ食べます。シュトーレンの生地には、洋酒に漬けたドライフルーツやナッツがぎっしり入っているので、日が経つほどに味が変化していきます。味の変化が楽しめるのも、シュトーレンの大きな魅力です。
小麦粉・バター不使用!発酵なし!米粉のシュトーレンの作り方
では米粉のシュトーレンの作り方を紹介します。本格的なシュトーレンに比べて、とても簡単に作れるレシピです。保存する環境にもよりますが、涼しい場所で数日~1週間程度日持ちします(長期保存する場合は、スライスしたものを冷凍し、食べる時にオーブンなどで温めてください)。
試作をしながら、レシピは少しずつ改良していく予定です。クリスマスシーズンだけでなく、春のシュトーレンや秋のシュトーレンもおいしそうだなぁと思っています。
材料(小さいもの2個分)
・A:米粉 100g
・A:ベーキングパウダー 小さじ1
・A:てんさい糖 大さじ1
・A:シナモンパウダー 小さじ1.5
・植物性のオイル 大さじ3(オリーブオイルや米油、ココナッツオイルなど)
・卵 1個
・豆乳 大さじ2~適量
・ドライフルーツ(ラム酒など洋酒に漬けたもの、数種類を組み合わせて) 150g
……今回は、レーズン・デーツ・自家製ゆずジャムを使用
・ナッツ類 40g
〈仕上げ用〉なくてもOK
・粉糖 大さじ2~3
・植物性のオイル(お好みで) 適量
作り方
1.Aの粉類をボウルに入れて、混ぜ合わせておく。
2.ドライフルーツとナッツ類は粗く刻む。
3.卵はボウルに割り入れ、菜箸などで混ぜてほぐしておく。
4.1の粉類にほぐした卵と植物性のオイルを加えて、豆乳を少しずつ加える。
その都度混ぜながら、生地がまとまればOK。
5.4のボウルに刻んだドライフルーツとナッツを加えて、さっと全体を混ぜる。
6.生地を2等分して、シュトーレンの形に成型する。
7.170~180度のオーブンで20~25分焼く。
8.お好みで、表面に粉糖をふればできあがり。
(オイルを塗ってから粉糖を振ると、粉糖がしっかりと付く)
ポイント
一般的なレシピではオレンジピールを入れることが多いですが、今回は自家製ゆずジャムがあったのでこちらを使いました。柑橘類が入ると味に深みが出るので、おすすめです。

食べる分だけをスライスします。すぐに食べない場合は、ラップでしっかりと包んでおきます。
シュトーレンはチャイやハーブティーにもよく合う
シュトーレンはコーヒーと一緒にいただくのはもちろん、チャイなどのスパイスの効いたお茶や、ローズヒップのようなハーブティーと合わせるのもよく合います。私はシナモンティーと組み合わせるのがお気に入りで、スパイスの効果で身体がぽかぽか温まります。

私は小麦アレルギーではないものの、小麦粉を食べると腸の調子が悪くなりがちなタイプです。小麦粉を米粉で代用することも多いものの、特にお菓子づくりの場合、米粉を使うと食感が悪くなることもしばしばでした。でも、今回のシュトレーンは通常のものとほぼ変わらない仕上がりになりました。食後の不調もないので、安心して食べられるのも魅力的です。
この時期になると「今年ももうすぐ終わりだなぁ」としみじみ感じます。一つひとつの行事を楽しみながら、来年に向けて準備をしていきたいと思います。
本年も応援してくださった皆さま、ありがとうございました。皆さまにとって、健やかで楽しい師走となりますように。
養生キッチンふうど
~キッチンから人と地球にやさしい暮らし~
URL https://www.kitchenfudo.com/
愛知県を拠点に、風土食をのこす、つくる、伝える活動をしています。
現在は子育てをしながら、エシカルや食、日本文化に関する記事を執筆中。
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